洗浄剤の種類と選定方法
1.洗浄剤の種類
洗浄剤は種類・用途が非常に多く、一概に分類することは出来ませんが、組成を主として分類すると下表の様になります。それぞれが特徴を持っており、十分な吟味が必要と言えます。
※クリックするとPDFを表示します。
2.洗浄剤の選定方法
例えば、加工油を除去したいと言った場合、付着後の経過時間で除去しやすいかどうかは変化します。加工直後であれば溶剤系が適していますが、時間の経ったものでは揮発成分が抜けており、アルカリ系洗浄剤が若干有利と言えます。又、油の粘度によっても選定方法は変わってきます。又、併用するジェット、超音波などの物理力によっても用いる洗浄剤の種類は変わります。
傾向で申しますと、ジェット洗浄のように物理力の大きい方が洗浄剤の優位性は薄れ、水や湯だけで良い場合もあり、超音波洗浄などの場合は、洗浄剤の持つ界面活性剤としての要素が大きくなります。この様に被洗浄物の材質・処理量、付着している物質の性状や量、併用する物理力、要求洗浄精度等によって選定方法は変わり、一概に即決できるものではありません。
加えて、フロンやエタンと言った優等生的な洗浄剤が無い現状では、該当する洗浄剤の種類が多く、選定に決め手を欠く状態であると思われます。
それでは洗浄剤の選定を急ぐ場合はどうするのかとなりますと、希望条件を調査した上で、専門メーカーに相談されるのが最もよい方法と考えられます。
洗浄精度をポイントにした洗浄剤の選定の方法を次図に示します。
※クリックするとPDFを表示します。
技術情報ブログ|2008/07/16